会頭挨拶

第36回日本美容皮膚科学会総会・学術大会
会頭 尾見 徳弥
クイーンズスクエアメディカルセンター

 この度、第36回日本美容皮膚科学会総会・学術大会を開催させていただくことになりました、会頭の尾見です。本学会は2018年8月4日、5日に東京国際フォーラムで予定しています。
 美容皮膚治療は大きな発展を示し、日本美容皮膚科学会の会員数もほぼ2500名に達し、学術大会の参加者も1000名を超えるなど医師の関心も高くなっています。社会的にも「プチ整形」として消費者にも広く受け入れられ、近年ではボツリヌス菌毒素による腋窩多汗症の治療が保険適応となったり、脱毛、美顔を対象とした医療機器が厚労省から認可されるなど診療分野においての普及性も目覚ましいものがあります。
 一方で治療の普及に伴って、様々な健康被害も生じており(社)日本美容医療責任共済会へ患者トラブルとして報告される件数は、2010年21件から年々増加しており2015年53件と倍以上になっています。また、2011年、2015年の2回にわたって消費者委員会は厚労省ならびに消費者庁に対して美容医療の特に広告に関して建議を提出しており、2016年に美容医療は特定商取引法の対象となりました。
 これらの原因には、美容医療の手技や施術、装置における薬事法認可がまだ少なく、学習の機会が少ないこと、セミナーなどでも企業主催のものが多く何らかのバイアスがかかっていることが挙げられます。
 第36回日本美容皮膚科学会総会・学術大会においては、連携する国際学会との共同シンポジウムを同時通訳付きで開催し、海外の最先端の知識を習得できる場としたいと考えています。参加が決まっている主な海外講演者はIMCAS代表のDr. Asher、アジア皮膚科学会のProfessor Goh、アメリカレーザー医学会のProfessor Kauvarなどです。また韓国皮膚科学会からもドクターを招聘し、日本よりも社会において一般的となっている韓国の美容皮膚科治療についてのシンポジウムも開催します。従来の知識の補完となって、さらに一歩踏み込んだ知識の習得につなげられ、より充実した美容皮膚科領域の治療に役立てれば幸甚です。その他、新しい知識を習得できる場として婦人科領域のRejuvenation治療やその他、基礎のみでなく最先端の知識を導入できるように心がけました。
 また、美容皮膚科施術に精通していない若手医師のために8月3日にプレセッション「美容皮膚科、いろはのい」としてレーザー・光線治療とケミカルピーリング・注入剤の三つのセミナーを予定しています。
 懇親会は帝国ホテルの予定で、祇園甲部歌舞会の皆様には伝統的な「手打ち」を披露していただきます。暑い最中ですが、皆様のご参加をお待ちしています。

 


事 務 局:クイーンズスクエアメディカルセンター
      《事務局長》  朝山 祥子(日本医科大学皮膚科) 
      《実行委員長》 沼野香世子(クイーンズスクエアメディカルセンター)
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